売れるキャッチコピーはこう作る!キャッチコピーの作り方のコツ

キャッチコピー

街中やインターネット上に無限に溢れる「キャッチコピー」。でも、いざ自分で作ろうとしても、なかなか上手くいかないことも多いですよね。しかし、キャッチコピー作りにはコツがあり、いくつかのポイントを押さえておけば、誰でもキャッチコピーを作れるようになります。ここでは、そのキャッチコピー作りのエッセンスを学んでいきましょう。

キャッチコピーを作る前に

ペンとノート

まずは、実際のキャッチコピーを考える前の準備をしていきます。この工程を飛ばしてしまうと、見当違いのキャッチコピーになってしまう可能性が高いので、次の3つをしっかり固めてからコピー作りに進むことが重要です。

なんのためにキャッチコピーを作るのか考えよう

はじめに、商品や企業のイメージをポジティブなものにするためなのか、商品やサービスを売るためのキャッチコピーなのかを考えます。

販売目的のコピーであるにもかかわらず、ぼやっとしたイメージで結局何が伝えたいのかわからないキャッチコピーは非常に多いです。これではもったいないですね。キャッチコピー作りで悩んだ時に「本来の目的は何か、このコピーで目的は達成できそうか」とスタート地点に立ち返るためにも、目的を明確にしておくことは非常に重要です。

中小企業や個人のサービスでキャッチコピーを考える際の多くが「販売目的のコピー」だと思いますので、ここでは、売れるためのキャッチコピー作りという前提で次に進みたいと思います。

誰に届けたいのかターゲットを決めよう

キャッチコピーの目的がはっきりしたら、次は「誰に」伝えたいのかをはっきりさせていきましょう。

ターゲット設定では、できれば特定の人物が想像できるぐらい具体的に考えられると、よりお客様に刺さるキャッチコピーができやすくなります。ターゲットを考える時には、「ペルソナ設定」の記事が役に立つので、こちらも参考にしてみてください。

ターゲットが悩んでいることは何かを考えよう

前項でのターゲット設定が完了したら、伝えたい相手(ターゲット)の悩みや困りごとを想像して書き出してみましょう。単語でも良いですし、箇条書きでも文章でも良いです。

ターゲットの悩みが浮き彫りになったら、その悩みの中でヒキとなる強いキーワードやフレーズを洗い出しておくと良いでしょう。

例えば、体重を減らしたいと思っている女性がターゲットの場合にヒキとなるキーワードには次のようなものがあります。

  • デブ
  • 太い
  • 153cm 65kg
  • リバウンド
  • 水着
  • 我慢できない

自社の商品・サービスは、ターゲットの悩みをどのように解決できるできるでしょうか?それこそが、売れるキャッチコピーにつながる大きなポイントとなります。

さて、準備はこれで完了です。次に、具体的なキャッチコピーを考える際に参考にしたい、コピー作りのポイントを見ていきしょう。

実践!売れるキャッチコピー作り7つのポイント

ノートにメモをする女性

思わず商品を買ってしまうキャッチコピーを作るには、いくつかのコツが必要です。ここでは、販売目的のキャッチコピーでよく使われる手法をご紹介します。全て同時に使うことは難しいので、アイデアを出す時の参考としてみていっていただければと思います。

短く印象に残るものを

まず大前提として、売れるキャッチコピーには「ヒキ」がとても重要です。つまり、一瞬で心に刺さるものであるということです。ヒキのあるキャッチコピーを作るには、”短い言葉”で”強い印象”を残さなければなりません。

キャッチコピーを考える時には、どうしてもあれもこれもとたくさんの要素を入れたくなってしまいがちですが、できるだけ不要な言葉をそぎ落とし、短く、強くを心がけましょう。

具体的な数字を使う

「たくさん売れている」よりも、

  • 1秒に1個売れている
  • 累計100万個突破!

など、具体的な数字で書いてある方がより印象に残りますよね。このように、数字の力というのは絶大です。すでに実績のある商品などであれば、キャッチコピーには積極的に数字を入れてみましょう。

また、「年間120万円」「月10万円」「1日3,300円」など、同じ意味のものでも数字の使い方で印象が大きく変わるので、あれこれ工夫して効果的な数字を見つけていけるとより良いですね。

メリットではなくベネフィット

商品の良さを伝える「メリット」と「ベネフィット」。この両者の違いをご存知でしょうか。

メリットは、商品の優位性、ウリなど、おすすめできる特徴を表すこと。対してベネフィットは、その商品によってお客様にもたらされる良い体験のことです。メリットは「売り手の目線」、ベネフィットは「買い手の目線」と言い換えることもできます。

商品に思い入れがある人ほど、「この商品はこんなにすごいんだ!」と、どうしてもメリットを強調してしまう傾向にあります。しかし、人を動かすためには、よりベネフィットを強く前面に出すことが重要です。自社商品はお客様にとってどんなベネフィットがあるのか、深く考えてみると良いでしょう。

恐怖心をあおる

心理学的には、人間は、損をしたくない、恥ずかしい思いをしたくないなど、マイナスの感情により強く反応する習性があります。

これをキャッチコピーに応用し、マイナスの感情に訴えるという手法はとても効果的です。

恐怖心をあおるコピー例
  • 知らないと損
  • まだ◯◯してるんですか?
  • 間違った◯◯で◯◯に……

ただし、恐怖心をあおるコピーは、やりすぎると逆に怪しくなる可能性もあるので気をつけましょう。

凄そうと思わせるには権威性が大事

売り手側がどれほど商品のすごさをアピールしても、買い手側になかなか伝わらないことは多くあります。そんな時に効果的なのが、「第三者」をうまく使うということ。

権威性を活用したコピー例
  • ◯◯大学と共同開発
  • 人気タレントの◯◯さんも愛用
  • 物販サイトの◯◯で人気No.1
  • プロも愛用する◯◯

販売者情報よりも口コミを信用しやすいという人間の心理を使ったテクニックです。

今だけ、ここだけ、あなただけ

消費者は限定に弱いものです。限定感を出すためには、「今だけ」「ここだけ」「あなただけ」を意識すると良いでしょう。

限定感を強調したコピー例
  • ◯日までの期間限定
  • 地域限定
  • このサイトを見た人に限り
  • 会員さま限定の

言葉のリズムを大切に

キャッチコピーには語感がとっても大切。せっかく良い内容のキャッチコピーを考えても、なんかしっくりこない……と思うこと、ありませんか?

キャッチコピー案を出し終わったら、言葉のリズムを意識しながら声に出して読み上げてみることをおすすめします。俳句でもよく使われる「五・七・五」や、「〇〇は、〇〇。△△は、△△。」のような対比などをうまく使い、印象に残りやすいキャッチコピーへとブラッシュアップしていきましょう。

キャッチコピーはたくさん作ってから絞り込む

キャッチコピーを作るときには、ひとつの案を入念に考え込むのではなく、まず複数のアイデアを出し(できれば10個以上)そこから絞っていくと、より刺さるコピーが完成しやすくなります。

イマイチかもしれないなと思うキャッチコピーでも気にせず、とにかくたくさん書き出してみましょう。アイデアが次から次へと湧き出し、クモの巣のように広がっていくはずです。

キャッチコピーは、企業のイメージを決定づけたり、販売数を大きく左右させるほどの強い威力を持っています。今回の記事も参考に、唯一無二の優れたキャッチコピー作りに挑戦してみてください。


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