サイト運営を始めたばかりで、「パーマリンクってなに?」「どう決めれば良いの?」と悩む方へ。今回は、初心者にもわかりやすく、パーマリンクの基礎知識と設定方法、注意点などを解説していきます。
目次
パーマリンクとは
パーマリンクとは、簡単にいうと、そのページのURLのこと。
サイトのトップページのURL以下に、「/(スラッシュ)」で区切られ、ページ固有のURLが割り振られていますが、この「/」以下のURLをパーマリンクと呼びます。
このページのURLは
となっており、「/permalink/」部分がパーマリンクです。
パーマリンクはSEOに影響する?
基本的に、パーマリンクの設定がSEOのランキングに影響することはありません。
大手メディアなどは、自動的に生成されるページ番号や、投稿日時などの設定にしているところも多く、それでもたくさんの記事が上位表示されています。
SEOの観点からいえば、パーマリンクの構造は好みで決めてしまって良いでしょう。しかし、一度決めたらなかなか変えられないのでご注意ください。
WordPressでのパーマリンク設定方法
WordPressでは、簡単にパーマリンクの編集ができます。

「設定」メニューの「パーマリンク設定」へ進みます。

- 基本:ページ番号が自動的に割り振られます
- 日付と投稿名:投稿日と任意の文字列が表示されます
- 月と投稿名:投稿月と任意の文字列が表示されます
- 数字ベース:ページ番号が自動的に割り振られます
- 投稿名:任意の文字列が表示されます
- カスタム構造:パーマリンクの表示方法を細かく設定できます
上記の中より好みのパターンを選択したら、保存を押して完了です。
サイトをある程度運営してから変更すればいいかと思うかもしれませんが、パーマリンクは途中で変えると大変なことになるので、必ずはじめのうちによく考えて設定するようにしましょう。
なお、「投稿名」にした場合は、投稿ページのパーマリンク設定から毎記事個別に設定する必要があります。

バージョン5.0以降を使っている人は、投稿画面の右側にある設定メニューより、パーマリンクの設定ができます。
おすすめのパーマリンク構造
Google社によると、パーマリンクは、デフォルトではなく人間が理解できるURLにした方が良いと推奨されています。
個人的におすすめしたいパーマリンクの構造は次の2種類です。
https://sample.com/カテゴリー/記事名/
例 : https://sample.com/seo/permalink/
https://sample.com/記事名/
例 : https://sample.com/permalink/
ランダムな文字列よりも、意味のある文字の方が検索結果に出てきた時にユーザーがより興味を持ち、安心してクリックしてくれるでしょう。
また、記事内容がわかるようなパーマリンク設定をすると、Googleアナリティクスなどでアクセス解析をする際にも、どの記事か一目瞭然になるため便利ですね。
カテゴリー毎のアクセス数をまとめて見たいケースがありそうなら、カテゴリー名と記事名をパーマリンクに設定しておくと良いでしょう。
ただし、カテゴリー名をパーマリンクに設定する場合は、安易にカテゴリーの編集をしないように気をつけてください。ページを一切触っていなくても、カテゴリーを編集したら気づかぬうちにパーマリンクが変わっていたという悲しい結果になりかねません。
パーマリンク設定時の注意点
使用できる文字・できない文字
使用できる文字
▼半角英数字
a-z A-Z 0-9
大文字も使えます。
▼記号
- _ . ~ (※「! ’ ( ) *」はRFC2396では使える)
よほどのことがない限り、「-(ハイフン)」だけあれば十分かなと思っているのですが……。
使用できない文字
上記以外の記号は使えないと思っておいてください。
ちなみに、「予約語」といって、パーマリンクには使用できないのですが、URLの中に登場してくる記号があります。プログラムを動かす時に自動的に付与されるなど、意味を持つ記号なので、知識として押さえておくと良いでしょう。
▼予約語
; / ? : @ & = + $ , % ! ’ #
パーマリンク は短く、わかりやすく
パーマリンクは、出来るだけシンプルに、短くするのが理想です。
英語は、ローマ字読みよりも英単語表記の方が良いでしょう。
△…nihongo
◯…japanese
2語以上単語が続く場合は、文字を区切りましょう。区切り記号は「-(ハイフン)」を使うのがおすすめです。
△…japanesepermalink
◯…japanese-permalink
パーマリンクに日本語も使えるが注意点も
上記のように、パーマリンクには日本語を設定することもできます。
検索結果画面に出るURLが日本語だと、ユーザーから見ても理解しやすく、クリックされやすくなる可能性があるのですが、一方でデメリットもあります。
日本語URLをインターネット上に公開するときには、日本語部分は「ピュニコード」と呼ばれる、英数字とハイフンで表示する特殊なコードに変換されています。ブラウザ上ではそのまま使えるものの、メールに貼り付けたり、SNSでシェアされるときなどは、ピュニコードに変換されてしまうので注意が必要です。
例:https://sample.com/パーマリンク/
→ https://sample.com/xn--pck7ctb8b4bxc/
さらに、サーバーによっては日本語ドメインを使えないケースもあります。
パーマリンクは途中で変更してはいけない
パーマリンクの語源は「permanent-link」、日本語に訳すと「永遠に変わらないリンク」となります。
ページにとってのパーマリンクは、人間にとっての名前と同じ。パーマリンクは一度設定したら、なるべく変更しないようにしましょう。
パーマリンクを変更すると、そのページは全く別の新しいページと見なされてしまうからです。それによって、次のような問題が生じます。
- SEOの評価がリセットされる
- リファラーが無効になる
例えば、SEO1位になっていた記事のパーマリンクを変更した場合、その記事の評価はいったんリセットされ、上位表示されなくなってしまいます。また、他のサイトでリンクを貼ってもらっていた場合、リンクが効かないので404エラーになることも考えられるでしょう。
もしどうしてもパーマリンクを変更したい場合は、301リダイレクトの処理を行えば上記の問題は解決しますので、必ず正しく設定を行うようにしてください。
あとから後悔しないよう早めの設定を
パーマリンクの設定自体は決して難しいものではありません。しかし、サクッと変更できてしまう分、ある程度サイト運営を進めていった段階で変更してしまわないように注意が必要です。一度決めたら最後まで貫き通す姿勢で、また、初期段階のうちに設定してしまうことをおすすめします。